わくわくブログ

2学期振り返り〔成道会の集い〕 12月6日 2020/1/4(土)



お釈迦さまがお悟りをひらかれた12月8日の成道会を知るためにホールで集いを行いました。
お坊さんの姿で現れた園長先生の話をみんな一生懸命に聞いています。
お話の間中、胸の前で小さな手を合わせていた2歳児さんもいました。
悟りを開くとはどういうことなのか、とっても難しい内容を住職である園長先生は子どもたちにもわかりやすく説明してくれます。

ゴータマ?シッダールタという実在した人物であるお釈迦様は、紀元前5世紀くらいにルンビニーというところでお生まれになったインドの小さな国の王子様です。
世界史の教科書にも出てきますね。

結婚し子どもも産まれて何不自由なく暮らしていましたが、29歳で出家して道を求め6年間苦行に励みました。
だけど、極端に肉体を痛めつける修行では悟りを得ることができず弱り切ってしまったのです。
川で体をきれいにして、近くの村娘スジャータが差し出す乳がゆで体力を回復して、ガヤという村の大きな菩提樹の下に座って瞑想に入られました。

12月1日から菩提樹の下で静かに座禅を続け、12月8日の未明、明けの明星が輝く時に、お釈迦様は悟りを得られたと言われています。
ホールの舞台に掲げられた子どもたちが見る絵図には、その時の様子が緻密に表現され、クラスごとにそばに来ては園長先生や担任の先生から説明をしてもらいます。
乳粥にちなんで魔法の牛乳を飲むこともできました
おうちでもお話が聞けましたか?


29歳でお釈迦様が出家された理由というのは、人間が生きていく上で誰もが経験する「生老病死」(しょうろうびょうし)の苦しみを離れることを求めたためといわれています。
四苦(生老病死)とは、字のとおりですが、
・生・・・生きる苦しみ
・老・・・老いる苦しみ
・病・・・病となる苦しみ
・死・・・死んでいく苦しみ

お釈迦様は、人生は苦であるという四諦(したい)を説かれその苦しみからのがれる方法として、八正道(はっしょうどう)を説かれたと言われています。

「八正道」とは、8つの正しい行いです。
①正見…物事を正しく見ること
②正思…物事を正しく考えること
③正語…嘘を言わず正直に話すこと
④正業…正しい行いをすること
⑤正命…正しい生活をすること
⑥正精進…正しい努力をすること
⑦正念…正しい目標を持つこと
⑧正定…正しい心を安定すること

当たり前のように思っていることでもこうやって文書にしてみると大人でもなるほど!とうなづけます。

園長先生がひとつひとつ子どもたちに問うと、子どもなりに一生懸命考えて答えを出そうとしている姿が見られました。
子どもは、言葉づかいや、しぐさ、ものの見方など身近な大人の影響を一番に受けて育ちます。
先生たちはもちろんですが家族の存在は、何よりも大きいものです。

園長先生のお話のように、慈しみと厳しさをしっかりと子どもたちに伝えていけるといいですね。

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